-「大祓」のススメ -

 

 

この「アメノマナイ」を読みに来てくれる人は、そのほとんどが日本人であろうから「大祓」は知っているだろうか。

 

「大祓」とは、祓戸大神(=ハラエドノオオカミ)の神威によって「罪穢=ツミケガレ」を解除(げじょ)する日本古来の伝統儀式であり、半年毎での恒例神事として行うことから「二季の祓」ともいう。

 

「祓戸大神」とは、強力な「浄化」の神力を持つ四柱の神の「総称」であり、それぞれ一柱だけでも強力なのに、その4倍の効験を与えてくれる。

 

ということで、その呼び名も「大祓」だ。

せっかくなので、この四柱の神についても記しておこうか。「祓戸大神」については、日本神道に造詣が深い人でもよく知らないことが多いのだが、ようするに「祓戸大神」とは「影のスーパースター軍団」みたいなものだ。

 

大祓の祝詞に登場するフローに沿って紹介すると

 

①アマテラスの妹神という説がある「瀬織津比売神 - セオリツ」

②イザナギ・イザナミの間に産まれた天才水神「速開都比売神 - ハヤアキツ」

③元祖・風神のチャンピオン「気吹戸主神 - イブキドヌシ」

④オオクニヌシの妻となったスサノヲの娘神「速佐須良比売神 - ハヤサスラ」

 ※諸説あり

 

この四神である。

影のスーパースター軍団の意味がなんとなくでもわかったであろう。このような四神が、年に2回だけ人間を浄化してくれる。

 

大祓に参加しないのは、なんとももったいない話だ。

 

最近は神前での初歩的な作法すら、知らぬ日本人が増えてきた。との報告もあることだし、もう少し解説しておこうか。

 

まず、そもそも。「人」というのは、日々の生活を繰り返すうちに、知らぬ間に「罪穢=ツミケガレ」を他者に与えたり、他者から受けたりもしている。

 

どういうことか。

 

人は天地の神から魂=タマシイを結ばれて命を授かり、現世に神の子として生まれる。

 

神の心は人間より「清らか」なのだが、現世での時を経て、世俗の中で自分自身が知らぬうちに、いろいろな罪穢に触れてしまうのだ。

 

なにも、故意に悪事を働くことだけが罪穢なのではない。

 

ちょっと理不尽に怒ってしまった、ついうらやましくて妬んだ、なにも悪くない相手を憎んだ、つい小さな嘘をついた、人目が気になり助けなかった、自然や公共の場にゴミを捨てた、こういったことだって積み重なれば十二分な「罪穢」である。

 

罪穢が溜まってくることが、良いわけがない。まず最初は、カラダの中にある氣力とか元氣の元である「氣」が衰える。

 

「氣」とは、人の生命エネルギーそのもの。

 

「氣」が枯れる。

 

これは「穢(ケガレ)」の語源だ。

 

「氣」が衰えるのをそのまま放置して、さらに罪穢が肉体に溜まってくると「病」になったり、他人に粗暴な言動をしたり、もっとひどくなれば悪神に宿られたりもする。

 

いわゆる「癌」などの悪性腫瘍の発生だって、その一因になるだろう。

 

それら、罪穢を丸ごと祓い清め浄化してもらうため、専用の祝詞で四神を招聘して願うことによって、枯れてきた「氣」をよみがえらせて「充填」する。

  

清らかな氣持ちで、元氣あふれる生活を再スタートする。

 

これこそが「大祓」の必要な理由であり、目的である。

 

「大祓」の儀式を年2回必ず受けてきた「犯罪者」というのを、私は知らない。気になり以前に調べたこともあるのだが、結局は見つからなかった。

 

「大祓」の儀式は年に2回、毎年6月と12月の末日に、だいたいの神社でやっている。

 

今月は6月・水無月なので、自身の住まい近くに良い神社があるならば、6月30日に「夏越大祓」の儀式をうけることを推奨する。

 

参加できなければ、神社で事前に「人形=ヒトガタ」を配っているだろうから、それに添付されている指示に従うと良い。

 

人形を取りに行けないならば、天日草文字などの神代文字で書して心付程度の金品を添えて奉納することでも、同等以上の効験はある。

 

神代文字で大祓の祝詞を書くのはなかなか一苦労だろうが、それだけに良い効験もあるだろう。

 

とにかくだ。

 

どんな善人でも、現世で生きている限りは「6ヶ月間」という月日を合計して「罪穢」がゼロという人間はいない。

 

これは人間どころか、神でもいない。だから「大祓」の「儀式」が生まれたのだ。大祓は元々「神」が過ちを帳消しにするための儀式から始まっている。

 

 

日本の父神「イザナギ」だって「大祓」の儀式にはさんざん世話になっている。

 

なにはともあれ。

 

世界に一国しかない「神国」日本にせっかく生を受けたのだ。

 

年に2回=半年に1回くらい、自らの身心をきれいサッパリ「クリーニング」する儀式だとでも思って、何らかの形で大祓には参加しておくのが良いだろう。

 

 

秀麻呂