- 汝の敵など愛さなくてよい -

2018/05/14

 

「どうしても許せない奴がいる」「いつか復讐したい相手がある」という人がいる。

 

そのほとんどは「陰湿ないじめ」「理不尽な言動」「無抵抗な者に対する暴力」といった他者からうけた被害に起因するものだ。

 

その気持ちはよくわかる。「汝の敵を愛せよ」といった牧師がいたが、無理であろう。無理に愛する必要もない。

     

敵を攻撃する手段を示すことは容易なのだが、思うところもあり、ここでは「サイコパス」について解説しておこう。

 

児童虐待、動物虐待、ドメスティックバイオレンス(DV)、いじめ・レイプ、などといった、およそ人の所業ではない行動をする者がまれにいる。

 

これらの者は、他者が心身を痛めた様を見ることが己の「快楽」なのであり、麻薬中毒者と同じような心理状態なので治ることがない。

 

そんなことはない、という説もあるかもしれないが、断言しよう。それはウソだ。

 

監視者の目をごまかして「治ったように見せる」ことはできるが、治ってなどいないし、絶対に治らない。

 

ポイントは「サイコパス」とされる生き物が、病気や精神異常ではなく「神」の変性した亜種だということだ。人の姿をしているだけであって、人ではないということだ。

 

神には「善神」も「悪神」もいる。善神でも怒れば暴れるし、悪神でもなにかの理由で良いことをすることがある。

 

だが「サイコパス」は悪神の亜種である。人に神が降臨した状態を「現人神( = あらひとがみ)」というのだが、悪神が降臨した現人神のことを心理学用語(en)で「Psychopath」と表現しているにすぎない。

 

例えば、サイコパスの「いじめ」「虐待」「DV」では、一見するとその者が「主犯」には見えない。「ひどいこと」をしている者として他者には見えにくい。それなりに賢いからだ。

 

そして、まだその快楽が小さいうちに芽を摘まずどんどんエスカレートさせると、凶悪犯罪者にもなり、連続殺人鬼にもなり、シリアルキラーと呼ばれるような存在にも変化していく可能性がある。

 

冒頭の「どうしても許せない奴」「いつか復讐したい相手」たちは、そのほとんどが「サイコパス」であり悪神の亜種であろう。

 

ではどうしたらよいのか。実は悪神というのは「プライド」が生命線である。サイコパスとは高慢な生き物なのだ。

 

だから、あなたが「恐怖」「怯え」「怒り」「殺意」「復讐」などの心を持てば持つほど、あの者たちはプライドが満たされて「嬉しい」と「喜んでいる」のだ。

 

カン違いしていたであろう?

 

あの者たちは「人」ではないことを理解しよう。人ではないのだから、誰が信じても信じなくても、悪をする者たちだ。

 

あなたがすべきは、あの者たちから距離を置き、ただひたすら幸せとなり、あの者たちを記憶から抹消し、もしも、そんなあなたを見て「おもしろくない」と近づいてきたら「どちらさまですか?」と笑顔で問いかけることである。

 

相手が怒りにまかせて手でも出そうものなら、あなたの知らない赤の他人がいきなり人違いで暴力をふるおうとしたのだから、それこそ、ただの「キ〇ガイ」である。

 

その場で現行犯逮捕、または声を上げて即座に110番だ。

 

ただ今より、塵ほどにもあの者たちのことを思い出してはいけない。どうだ?これで、あの者たちのプライドは木っ端みじんだ。

 

なにせ悪神とはいえ「神」の一種ではある。あなたに「存在する価値がまったくない生物」とされたことが確定した段階で、もう神ではいられない。

 

こうなれば、あの者たちにも「人」に戻れる可能性というのが出てくる。心身の痛みを知ったのであれば、他者が心身を痛めるような言動にもブレーキがかかるというものだ。

 

インドの夜叉神であった「ダーキニー」が仏教の荼枳尼天となれたのも、箱根・芦ノ湖の毒龍が九頭龍大神となれたのも、本質的にはプライドが木っ端みじんにされて敗けたからだった。

 

もうわかったであろう。

 

「どうしても許せない奴がいる」「いつか復讐したい相手がある」

 

汝の敵など愛さなくてよい。あなたの敵など許さなくてよい。ただ、距離を置き、幸せになり、完全に忘れるのだ。

 

それが、あなたの守護神が示す「神の教示」である。

 

 

秀麻呂