2021/12/01
今年も師走となり、来年はいよいよWW2の戦後GHQが作った「日本国憲法」の改憲機運が本格的に動き出す年となるのであろう。
そこで今回のコラムでは、我が国にとって「最強の友」と「最凶の敵」が混在するアメリカ合衆国という連邦国家の真実、二つの顔を持つアメリカという国の「二面性」と併せて「憲法改正」について、記しておこうと思う。
このテーマはあまり記したくないのだが、今年最後のコラムなので了承してもらいたい。
まず、アメリカの持つ「二つの顔」とはなにか?
ひとつは「共和国家としてのアメリカ合衆国」であり、もうひとつは「イデオロギーと利権の帝国としてのアメリカ」である。
前者はイギリスとの独立戦争に勝利して誕生した「共和国」としての「アメリカ」だ。わたしはこちらの共和国「アメリカ」が大好きである。
後者は先住民をはじめ、メキシコ・ハワイ・フィリピンなど次々と土地を奪い、資源を奪い、ジェノサイドを行い、支配下にしていった「利権帝国」としての「アメリカ」だ。
マニフェスト・ディスティニー、日本語に訳せば「明白な運命」と呼ばれたイデオロギーではあるが、その真実は「利権帝国を作る」という考え方のことだ。
ところで。
じつは、第二次世界大戦が終結してから「アメリカ帝国」は人口比率で「白人国家」と定義できる相手と戦争したことがない。
朝鮮戦争は「VS 北朝鮮及び中国共産党」
ベトナム戦争は「VS 北ベトナム」
以降、中東や中央アジアでは、イラク、アフガニスタン、シリアなど。南米においては現地の武装民間人といった具合である。
アメリカ帝国は「非・白人」をターゲットに領土拡張を果たしてきたのである。
18世紀後半に、大英帝国の搾取に対抗することで誕生した「アメリカ共和国」は「我々は大英帝国のようには決してなるまい」「我々は帝国主義だけは絶対にやめよう」と強く主張していた。
アメリカ「共和国」としての大統領には、初代「ジョージ・ワシントン」第3代の「トーマス・ジェファーソン」などが著名である。
だがその一方では、大英帝国から移住してきた上流階級出身者を中心に、アメリカをイギリス以上の帝国にしたいと狙う勢力がいた。
アメリカ「帝国」としての大統領では、アレクサンダー・ハミルトン、セオドア・ルーズベルトなどの名が知られている。
1776年の独立戦争の後にもアメリカとイギリスの戦争は続き、1812年に両国は再び戦うのだが、その大義自体は「アメリカ共和国」というまだ「赤ん坊」の国家を守ることだった。
だがこの時、この戦争はアメリカを帝国主義化する千載一遇のチャンスだ、と見る勢力がいた。
のちにアメリカ南北戦争でエイブラハム・リンカーンが率いた北軍に敗北することになる「南軍勢力」=現代の民主党勢力群がそれである。
かくして、現代の「アメリカ合衆国」はご承知の通りである。この2つの勢力はパワーバランスが「やじろべえ」のごとく拮抗している。
ただ白人至上主義とは、べつに「肌の色」だけで差別しようという考え方ではない。白人を中心にその勢力群があったから派生しただけの「日本側から見た呼称」であり、実際には華僑勢力や中南米勢力も存在していた。その本質は「利権」をどこまでも欲深に求め、他者をことごとく侵略し、殺戮し、排斥し、己が欲望を満たそうとする「考え方」であり、現代の米・民主党勢力群は中国共産党の上海勢力とつながった「同じ穴のムジナ」である。
そして、地球上でこの勢力群に真正面から立ち向かい、互角に戦った精鋭。侵略されたアジア各国を解放し、教育・開発した一大勢力。それが世界でただ一国、わが日本国なのである。
アメリカ帝国主義の先鋒「GHQ」の日本属国化計画ともいえる「日本国憲法」は、結果的には当時の昭和天皇や近臣たちと、ことの真相を正確に理解したダグラス・マッカーサーのおかげで絶妙なバランスを持つが、それが通用するのは20世紀までであった。
いま世界はパラダイムシフトの渦中にあり、我が国の国民・財産、領土・領海・領空、あらゆる権利を守るため、わが日本の国家国民のために「新・日本国憲法」への大改正が必要である。
そして実現には、とにかく「選挙」なのである。選挙に老若男女は関係ない。
国会議員や最高裁裁判官はもちろんだが、都道府県・市町村の首長から議員にいたるまで。我が国の国家国民のためになる人物を誰もが真剣に選び、投票し、相応しき者を送り込まねばならない。さもなくば日本の国と民が、ただ侵食されていくだけなのである。
前回の衆院選は「60点」ぐらいの反映であったが、来年は70点~80点ぐらいにはなるだろう。
愛しき日本国民よ、選挙に行こう。そして正しき投票をしよう。
秀麻呂