- 掛け軸の作り方 -

 

 

 

この原稿がアメノマナイにアップロードされるのは9月初旬頃となるのだろう。そこで今回は「芸術の秋」をテーマに執筆しようと思い、なにが良いだろうかと考えたのだが。

 

その結果..今回は、カンタンな「掛け軸の作り方」を記しておきたいと思う。

 

当流の書生/会員であれば、だいたいの人なら作品がどんどん増えているだろうし、神社や神棚に奉納したり誰かに描いてあげるだけでは、描かれた作品の側も残念であろう。

 

それに、昨今の時代背景としては珍しい「ジャパニーズ・カリグラフィーアート」の一種として神代文字の書画が世界からの注目を浴びつつある情勢でもある。

東京オリンピック開催の効果で、日本のイメージは世界的に「人々の心をはじめ、あらゆるモノ・コトが美しい」と再認識されており、これまで以上に神代文字の作品は価値が上がるであろう。

 

であるならば、掛け軸として神代文字の作品を残しておくのはおススメだ。

金銭に変換したくなれば「eBay」や「Etsy」などで海外通販にチャレンジしても良いだろう。その場合も、やはり掛け軸にした方が英語圏では売れる。

 

 

 

では、さっそく記していこう。

 

◎その1 

道具について

 

道具を揃えることは、掛け軸に限らず作り方の「基本」である。墨汁、文鎮、筆などの書道道具一式が必要である。そして「掛け軸のベース=台紙」となる1メートル弱程度の厚紙(画用紙でも可)と、その台紙に貼り付ける本紙(和紙が望ましい)と装飾用の色紙。そして掛け軸を吊るすために筒状となった丸棒&重しとなる丸棒の計2本、そして紐。あとは両面テープやノリがあればOKである。

 

◎その2 

本紙に神代文字を描く

 

次に、本紙に筆で神代文字を描く。題材は古事記/日本書紀など記紀に登場する神々が良いだろう。海外に売るなら英語で注釈を付けると、さらに価値が上がる。この英語の注釈が書けるのであれば「ひふみ祝詞」などの「祝詞」を題材にしてもよい。書画の出来は「品質」を大きく左右するので、一回で完成を目指すのではく、書く神代文字を決めたら何度か練習してから書くのがよいだろう。

 

◎その3 

台紙は「色紙」で装飾する

 

本来、掛軸の作り方は、厚手の型紙や布を縫合しながら繋ぎ合わせていくことが基本である。その際、本紙と布等を裏打ちしておけば難しくはないのだが「美しい掛け軸」にするまでには熟練が必要なので、今回は型紙と布を縫合するのではなく、厚紙を「一枚の台紙」として利用するシンプルな作り方にしておこう。それができるようになったら、前述の方法にチャレンジするのがよいだろう。まず厚紙だが、同一色の「色紙」を貼る。この色紙は、例えるならスマホ/タブレット/PCの「壁紙」のような意図なので、色/デザインは自己のセンスを存分に発揮すると良い。適当な色/デザインが思いつかない時は、シンプルな単一色の色紙で台紙を加工しても良い。大きめの色紙がない場合はラッピング用紙を代用してもよいだろう。

 

◎その4 

台紙に作品を貼る

 

台紙を色紙で覆う加工が済んだら、その台紙にノリや両面テープで作品を貼り付ける。慣れない人はノリを使用するとでこぼこが生じやすいので、最初のうちは薄い両面テープを使った方が見栄えは良いだろう。

 

◎その5 

台紙上部に紐と丸棒を巻きつける

 

次は、台紙上部に紐と共に丸棒を巻き付ける作業だ。ココでのコツは筒状の丸棒には予め先に紐を通しておくこと。台紙が外れてしまわないように丸棒を二重巻き/三重巻きにしてからノリで接着させることだ。紐の長さは、掛け軸を飾るであろうスペース等を想定して適切な長さに調整するが、一般常識で仮定すると1mくらいが調整し易いだろう。

 

◎その6 

もう一つの丸棒を台紙下部に巻き付ける

 

最後に「掛け軸の重し」として、また上下のバランスをとる意味でも、台紙下部に丸棒を巻き付け、コレもノリで貼り付ける。

 

 

以上が、カンタンな「掛け軸の作り方」となる。このような基本の作り方である程度のコツを修得したら、本格的な作り方に挑戦してみるのが良いだろう。

 

最近の海外アート情勢として、ちょっとした神代文字の掛け軸でも加工と注釈次第ではそれなりのいい値段で売れているようなので、時間がある人はチャレンジしてみるのも一考だろう。

 

ぜひいろいろな角度から。今年も「芸術の秋」を楽しんでもらいたい。

 

 

秀麻呂