2025/05/30
さて6月であり、当流では新年度が始まった。世間的には梅雨時なので、今回のコラムはアメノコヤネに連なるマメ知識でも記しておこうか。
超古代の原始神道に起源を持つ「日本の神力が秘められた修道」は、地球上のあらゆる哲学に連なる根本原理が集約された「幸福に生きるための学び」であった。それらは日本人が成功飛躍の「王道」であったし、一たび学びの機会を得れば、生涯忘れられない人生の大転換になった者も多くいた。
そんな「アメノコヤネ」が遺した日本人のためとも云える成功法則。
超古代の「神代文字」や「神符」「神言」とそれらの「真理」を体得する「修道」がそれである。その本質には「氣」「時」「愛」を正しく心身に体得すると「成功」する、という核心的理論が秘められているのである。
山岡鉄舟曰く「地球の力を味方につける秘法」とも述べ、古代の天皇や聖者・貴人が受けた教育の真髄は、書店で買える本やSNSに書いてあるような成功法則とは決定的な違いがある。
それは「誰の教えか?」だ。
「そもそも人間同士で学んだって、それほどお利口にはならないよ。」とは、故・松下幸之助の弁である。
歴史も無く、永続性もない、場当たり的な、どこぞの誰かの経験則はおろか、どんなに昔の人の教えであっても、その経験値はせいぜい数百年や数千年といったところだろう。
何万年、何億年という自然や宇宙の理を前にしては足元にも及ばず。科学がいまだ追いついていない、人類が解明できていないレベルの凄まじい「智慧」を、自然や宇宙を神の力と観た「修道」は教えてくれる。
「上善如水」(じょうぜんみずのごとし)
「上徳如谷」(じょうとくたにのごとし)
「巽為風」(そんいふう)
こんな諺も、曰くは「修道」から派生した語である。
修験道然り、超古代には聖者を志す者たちが学んだ師は、天地宇宙の理であったし、海山川の大自然であった。最高の師、最高の学は、人ではなく自然にあると心得よう。
だからそれに順(したが)えば、何であれ自然に成功できる。自分が幸せになれるし、誰かを幸せにしてあげられる。結果、世界は良くなる。
だから、わたしは超古代にアメノコヤネが遺した成功法則としての修道を、21世紀の現代日本に「復元」しなければならなかったのである。
理由を示すなら、例えばわたしが数年前に「インド」で目の当たりにした、悲しい未来予測がある。
インドの人口はすでに中国を超えて世界一、しかも人口の半数は30歳以下の若年層で、いわゆる「人口伸張期」が長く続き、いずれ世界一の経済大国になるとも言われている。GDPは今年まもなく日本を抜き世界4位になると予測されている。
「これ、一体どうするの?もし実現したら世界が大変だよ」と、わたしは述べた。
現在の資本主義・民主主義がベストの政治制度ではないことを、このコラムを見るような人たちはすでに理解していると思う。人間は賢くもあり、愛しくもあり、そして残念ながらとても「愚か」なのである。だから人間には「神性民主主義」が必要だとアメノコヤネはわかっていた。
大雑把に言えば、民主主義とはその国の民、ようするに大衆の「民度」に決定を依存する。そのため、主権者である国民の人格が伴わなければ、国は発展しないどころか、文明が破綻してしまうのである。
その限界こそ、いま世界が直面している現実そのものではないか。
家庭内から国家間まで争いが増え、貧富の差は拡大、健康は意図的に損なわれ、地球環境や生態系は破壊、資源は取り尽くされ、大量のゴミを出す。
そんな社会はもう永続しないと、SDGsなどという造語を新たに作り出しても、結果は自然破壊に更なる大義名分を与えただけである。結局は「人間の生き方」「人格の中身」に帰結するのである。
インドの世情には目覚ましい経済発展を遂げているとは思えないくらい、散々たる現実がある。深刻な大気汚染、カーストが根深く残る階級差別。もしも、このままこの国が世界一の経済大国となり、世界では人口がさらに増えていくとしたら。
インドには、現代文明が抱える問題の縮図があり、人間のココロの闇がある。この問題が拡大・膨張し続ければ、世界にも甚大な影響を及ぼすし、すでにそうなってきている。
何が必要なのか。
その答えがアメノコヤネの遺した「修道」にはある。
実は地図上のインドという意味では、これまでこの土地で文明が2度滅びている。根本的な原因は、哲学を失っていることにある。このままでは3度目の滅亡も避けられないだろう。
その時は、このタイムラインにおける「世界の終わり」になるのである。
日本を救い、繁栄させる最大の鍵=インドを救い、繁栄させる最大の鍵=世界を救い、繁栄させる最大の鍵=人々の人生を繁栄させる最大の鍵
すべて「修道」の中にある。天地の神々のDNAは、今も私たち日本人の中にある。
先のWW2大戦では、インドに対しても、アジア各国に対しても、我が国は身を挺して各地の独立を支援した。
戦後に日本からのODAで建設された、インドでは唯一「時間に遅れない」といわれる「地下鉄」だが、この工事とともに知られるようになった日本人なら誰でも知っている言葉がある。それは「ノーキ」という言葉である。
日本では「ノーキ=納期」は守るのがあたりまえ。何の違和感も無く100%浸透している。インドでは「納期」が実に「衝撃的」な言葉だった。
日本の神々は偉大である。
秀麻呂