2024/11/1
日乃本の 國の光のそひゆくも 神の御陵威(みいつ)に よりてなりけり(明治天皇 御製)
口語訳:日本の国力が輝かしく発展してゆくのも、すべては神のご威光によるものである。
さて今年も「明治祭」を終えて、11月23日には伊勢の神宮が「新嘗祭」を迎えるわけだが。そういえば、日本史で明治天皇に関わる一番有名な事柄、これはなんといっても「明治維新」だろう。
だが、そもそもである。
明治維新とは「革命」であり、核心に触れるなら「ロスチャイルド・マネー」を使った「クーデター」であった。
坂本龍馬、西郷隆盛、高杉晋作、海援隊、奇兵隊、薩長同盟、新選組、近藤勇、土方歳三、沖田総司、英傑に祭り上げられた当時の若者たちによる「新時代」の幕開け。
その実体は、外資の武器と資金を使っての政権奪取だったわけだが、それがあったから今の日本がある。
「明治維新」それ自体が良かったのか悪かったのか。
それは各々自分の立ち位置次第でどちらにでも転じるので今回は触れないが、わたしは「令和の日本」に「革命」は起こるのではないか?いや、起こった方がよいのではないか?と、思っている。
講演で質疑になりそうなことをまとめると、以下の7点だろうか。
①なぜ今の日本に、革命が必要なのか
②仮に革命を起こすのなら、どんな革命が望ましいのか
③どのように、革命を実行するのか
④革命は具体的で、本当に実現できるのか
⑤その革命は合法的にできないのか
⑥その革命はすぐに出来るのか
⑦革命にかかるコストはどうするのか
わたしが思いついたことをまとめると、概ねこの7つなのだが考えようによって解決は可能であろう。例えば、こんなイメージではどうだろうか?
①過去200年を遡ってみただけでも、日本には革命が2回あった。いずれの時代にもその「革命」は必要であったと言えるが、コトの起点はいつの時代も国外からの「外圧」によるものであった。
WW2の敗戦後、GHQによって日本は強烈な「革命」を強制された。政治、制度、憲法、思考、文化、などは強制変更されたわけだ。
その後、日本国としては「世界の優等生」としてGHQの残した政策をその後も表面的には維持してきたわけだが、もうこの政策、時代遅れとなったGHQ思考では問題を解決できない事態になった。
と、日本国民の大半が心の奥では気づいている。
時折行われるバカ丸出しの「選挙」でなにをしても、改善されるどころか日本の窮状は悪化の一途で、ちょっとやそっとの法改正、口先だけの改革では何も変わらないし、変えられない。
スキームから丸ごとひっくり返すような日本再編、日本再興が必要なわけだ。例えば、携帯電話が誕生したあとにスマートフォンが登場し、今では大半の人々がスマートフォンに移行したと思うが、そんなイメージだ。
②無血革命が望ましい。これは当然のことだ。
21世紀になっても血で血を洗う流血革命しかできないなら、その革命家はバカである。非暴力で、静粛で民主的な「国民による、国民のための、国民の未来」を正すクールな革命こそがふさわしい。
ちょうど現代は「金=マネー」が全ての価値観に対する共通感覚と化してしまったので、今回の革命は武器・弾薬の代わりに金=マネーで革命を実行・解決するのがベストだろう。
具体的には「国民による、国家のM&A」である。1,000兆円以上のマネーを国債という名の元で政府に貸し付けている世界最大の大口顧客が「日本国民」なのだから、M&Aは正しい戦略だ。
③実行には、まずプロパガンダで自公連立のイメージダウンを図り、自公の議席数だけでは衆議院の過半数を割るであろう状況を作り込む。そして現行法に基づき、この革命への賛同議員を集め(仮に集まらなければ手頃な小規模政党を買収して「扇の要」とする)大統領に類する者を内々に指名しておき、表向きには新内閣を組成する。
新大統領予定者は、現・日本国憲法とされている法律を、
「日本に対する占領中に、主権のない状態で、GHQによって強制された法律が現日本国憲法である。であるならば、これは憲法ではなく占領地を統治するための一時的な<不平等条約>」である、と正しい理解認識を全国発布し、現憲法はそのすべてを破棄する。同時に、新内閣が新憲法を公布する。
新憲法といっても8割方は大して変わらないのだが、現憲法を破棄するということに大きな意味がある。
そして、これによって我が国の「政府スキーム」を丸ごと再構築する。
④既存権益により今がある集団、例えば既成政党の世襲政治家、一部の官僚・利権誘導型企業などが反対するわけだが、これらはすべて無視でよい。この革命による新生日本が国民にとって魅力的で有益なのであれば、20%の反対派vs80%の賛成派で多数決になる。
結果としては、革命支持の国民が反対派の勢力を楽々と押し切るであろう。
⑤この計画の手段実行は、いったん全てを現行法、及び付随する条例や慣例に基づく。明治維新の革命、戦後のGHQによる革命は、かなりの暴力性と明らかに非民主的な手段が使われたわけだが、今回の革命は違う。
あえて言うならば「買収」というマネーによる戦闘力&説得力を使うわけだが、これは、現行世界の全ての国で「政治」「制度」を作る過程、この流れの中で当然に活用されている「血を流すよりはマシ」な手段であり、容認するのが最善であろう。
必要な時間として、スケジュールは2年間。この間に必要な改革は施行され、以後は必要に応じて暫定的に憲法・法令・新法を加えていく。
⑥革命を推進する「大統領」は、以後の新憲法に則って国民投票で指名する。議会で最大派閥の長が総理となるのはとりあえずそのままでよい。
この革命を、既存の恣意的で不公平な選挙制度にたよって、ようするに新しい議員によって構築することは困難だが、現状に不満を持った議員を必要人数買収する事は、短期間&ローコストでできる。
衆参合計713名の国会議員のうち、受け取る金額次第で革命派に賛同するという者は多くいる。
⑦例えば、議員一人に10億円の謝礼、参加費、天下り退職金、などの名目で餌にすれば、まず確実に集まる。革命の総予算は、約1000億円。国民によるM&Aなのだから、国有資産を原資とした革命完了後の国費による後払いとする。
そして、国民による直接投票により指名する「大統領」を総理の上に設置して権限集中すると、この革命は完了である。
なおこの革命は、準備期間中に最低でも100億円ほど「現金」が必要だが、本気でやろうと思えば100億くらいならすぐに集まるだろう。革命事後においては、即時にこのコストを上回る莫大な利益が生まれる。M&Aとして見るとものすごくコストパフォーマンスが良い。
そして、この革命を実行すると「失われた30年」とされている「国家の癌」がようやく治癒するわけだ。
明治維新の時代、新生日本の憲法が草稿されていると聞くと、ふつうの日本人、ようするに法律家でも憲法専門家でもない大衆たちが、それこそ勝手に自己流に和紙に筆で書いた私案が何十通、何百通と提出されたという。
この革命が実現すると、世界最高の民主政治制度が生まれる。聖徳太子による17条憲法の時代から、日本は民主主義の創造主であった。今回はその伝統文化も含めて丸ごと再興するのである。
GHQによって改竄された皇室典範は復古され、天皇陛下及び皇族の方々にもお喜びいただけるであろう。「天皇」という名前は不当にGHQ製の憲法で規制されてきた。これも現憲法の大罪である。
秀麻呂